筑波愛児園の新園舎を訪問して

かねてより新園舎を建設中だった筑波愛児園から、施設が完成したのでお披露目したいとのお誘いをいただき、先週ベン社長とスタッフがお祝いの品を携えてお邪魔しました。筑波愛児園とは、シナジー・ジャパンが支援を続けている公的な児童養護施設で、虐待・親の疾病・行方不明など、様々な理由から保護者と一緒に暮らせない、2才から18才までの子供をケアしている施設です。

新園舎は、筑波山の山懐に抱かれた静かな田園地帯にあります。構想以来、なんと10年。今回の新築移転は、子供達ばかりでなく職員たちにとっても、夢であり願いであったそうです。その夢を叶えるにふさわしい、りっぱな施設が誕生していました。40人の子供達が自然の中でのびのび元気に生活するための、大事な「家」の完成です。


デザインコンセプトは、いくつかの家や建物が集まってできた「集落」をイメージしているとのこと。全部で6つのケアユニットがあり、1つのケアユニットには6~7人の子供達がそれぞれ個室を得て暮らします。ユニットごとの表札は、小さな子供にも読めるようにとひらがな書き。別の部屋のお友達を訪ねる際は、部屋ごとのインターフォンを鳴らして訪問することを学ばせています。これは、「共同」という施設の暮らしに慣れ、施設外の友達の家を訪れた際に勝手にその家に上がってしまったりしないようにする、教育の一環なのです。
髪留め用ゴムのコレクションを社長に見せる女の子
個別化を徹底させた理由は、子供の心情に寄り添いながらも心の傷が癒えるまで時間をかけて「待つ」というケアを行うため。施設での生活は、どうしても集団としての活動や秩序が優先されがちなことから、その殻を破った高度なケア体制を敷いているのです。 小さな子供達はうれしさを隠しきれず、我々スタッフの手をひっぱって自分の部屋を見せびらかしつつも、大事にしているおもちゃや写真立てを大切そうに見せてくれました。

      
女の子の部屋。壁には大好きなお花のシールが。      
小さな子にも読めるよう工夫されたユニット表札

今回シナジーからは、5スター レガシーファウンデーションからの協力も得て、濃いブルー(シナジーカラーに似ています)の羽根布団8点セットを10セットと、ボディケアやヘアケア製品、シナフレッシュなどをお祝いとしてお贈りしました。もちろん、新製品『hotaru』も忘れずにお持ちしました。職員さんたちの笑顔も印象的でした。
筑波おろしが冷たい風を運ぶ寒さ厳しい日でしたが、心の中はほっかりと温かい・・・そんな素敵な一日になりました。



シナジーワールドワイド

CONVERSATION

Instagram

Follow Us