コンプライアンス講座 -第100回-

デトックス表現について


このコンプライアンス講座も早100回目を数えます。いつもご覧いただき、ありがとうございます。シナジーは皆さまのビジネスを守るためにコンプライアンスを重視し、今後もさらに講座数を増やして皆さまの知識の習得を手助けしてまいります。今後も引き続き、コンプライアンスの徹底のためにこの講座をご活用ください。

さて、今回は「デトックス(detox)」の概念と法律との関係について解説します。
シナジー製品の広告・販売活動において、実はこの「デトックス」という言葉は要注意ワードなのです。どういうことなのか、順を追って確認していきましょう。

<デトックス(Detox)とは>
Detox:英単語のDetoxification(デトキシフィケーション)を短縮したもの。
直訳すれば「解毒」という意味になります。

いまや健康意識の高い層に限らず、多くの人々が認知している「デトックス(detox)」という言葉。
文字通り、「身体から毒素を抜く」「体内環境をリセットする」といった意味合いで使われており、様々な恩恵が存在すると言われています。
また、これを行う手段も一つではなく、食事、運動、入浴、エステ等々多岐にわたっており、現在様々な人が様々な形で生活に取り入れているようです。高品質を追求したサプリメントやパーソナルケア製品の製造販売を行っているシナジーにとっても無縁の概念ではありませんが、この言葉をシナジー製品に関連付けて使う際は注意が必要です。

■大前提としての薬機法の存在
チームメンバーの皆さまには旧・薬事法の名称でおなじみの、「医薬品医療機器等法(薬機法 やっきほう)」という法律があります。単なるサプリメントであるにもかかわらず「病気が治る/予防できる/緩和される」など、あたかも医薬品であるかのような効果・効能を謳うことが違法行為とされるのは、業界や法律に詳しくない方でもご存じの、周知のルールですね。

しかし、このルールの下では、直接病気回復につながらずとも、「身体の特定の機能や部位が良くなる/増強される」というような【ある身体の状態がマイナスもしくはゼロからプラスに好転するような印象】を抱かせるトークについても、同様に医薬品的な効能・効果を謳っているものとみなされるのです。
現代の日本の法律において、一般のサプリメントはただの食品という扱いですので、状態を『維持』する、つまりゼロをゼロのまま、あるいはプラスをプラスのまま保つことまでしか認められていません。
まずはこの大前提をしっかり理解しましょう。

■ デトックスと薬機法規制
デトックスについては様々な恩恵があるとされていますが、中には「病気が治る/予防できる/緩和される」とか、「身体の特定の機能や部位が良くなる/増強される」に該当するような説もあります。
これらについて、あくまでもデトックスに関する一般論として語るだけなら問題はありませんが、その中に特定の商品やサービスをお勧めする意思が介在してくると話は別です。ただの健康トークだったものが、商業的な広告・宣伝トークになりますので、内容によっては前述の効能・効果を謳ったとして違法行為とされる可能性が出てきてしまうのです。
つまり、デトックスの恩恵として、前述の「病気が治る/予防できる/緩和される」「身体の特定の機能や部位が良くなる/増強される」のような話をした場合、そのデトックス効果が期待できるとしてシナジー製品をお勧めすることは法律上できない、ということになります。
また、「どう言ったか」よりも「どう感じさせたか」が重要とされますので、「シナジー製品でデトックスしたら~~になる」と明確に言わなくても、話の流れや状況的に相手方がそう感じる可能性が高い場合にはNGとなるでしょう。

■ デトックスのお話をする際は十分な配慮を
チームメンバーの皆さまは法的には事業者ですので、シナジー製品をお勧めする相手の方に誤解や思い込み、法的に適切ではない情報を与えてしまわないよう、十分すぎるほどに配慮する必要があります。ご自身やグループのビジネスを思い返し、誤解を与えかねない方法を取っていないかセルフチェックしてみましょう。「客観的に見て相手方がどう感じるか」が重要となるため、自分一人では判断が難しいこともあります。そんな時はグループで集まって話し合うなどして、複数人で考えてみるというのも良い方法でしょう。
もし疑問点やご相談などあれば、シナジーのチームメンバーサポート(03-5774-6886)までお問い合わせください。

シナジーワールドワイド

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