コンプライアンス講座 -第66回-

「シナジービジネスの一般呼称について」

今回は、前回の記事に関連して、シナジービジネスの業態そのものを示す一般呼称について再確認してみましょう。
シナジービジネスのように、製品愛用者がそのまま個人事業主として製品の販売や斡旋を行うスタイルの流通業は、すでに皆さまご存じの通り、法律上は「連鎖販売取引」という名称がつけられています。 ですがこの呼び方は現実にはそれほど使用されておらず、それぞれが個々の認識に応じ、思い思いの呼び方をしているのが実情でしょう。

現在の日本においては、

MLM/ネットワークビジネス/ネットワークマーケティング/マルチレベルマーケティング/マルチ商法/ねずみ講/口コミ販売/組織販売

・・・など、さまざまな呼称があり、それぞれの呼び方に対するイメージや認識も、人により異なると思います。

ここで質問です。
Q)前述の、例で挙げた呼称の中で、シナジービジネスの定義として使用すると間違いになるものはどれでしょうか?

正解は、「ねずみ講」のみです。

おそらく皆さまにとって一番判断が難しかったのは「マルチ商法」ではないでしょうか。
これまでの歴史からいって、「マルチ商法」には良いイメージが定着しているとは言えず、「マルチ商法」→“悪徳商法”→“違法なビジネス”→“シナジービジネスとは違う”という考えをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。完全な違法事業である「ねずみ講」と近いイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。

しかしながら政府当局の見解では、「マルチ商法」は連鎖販売取引の一般呼称の一つであるとされています。

ですから、たとえばリクルート現場で「シナジービジネスはマルチ商法ではありません」とお話ししたり、
「シナジーってマルチ商法?」と聞かれた時に「いいえ、違います」と答えたりすると、不実告知の認定を受けてしまいます。

どうも腑に落ちない・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、この言葉のイメージを変えていけるのもまた、私たちです。引き続き社会のルールを守ったクリーンなビジネスを展開し、どのような呼称を用いても“よいビジネス”というイメージを持っていただけるよう、日々努めていきましょう。

シナジーワールドワイド

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