コンプライアンス講座-第134回-
「デトックス表現について①」

コンプライアンス講座-第134回-


今回は、「デトックス(detox)」という言葉を法的な視点から解説します。
このテーマは以前にも当連載でご説明していますが、改めておさらいとして取り上げさせていただきます。

1.デトックスとは?
いまや健康意識の高い層に限らず、多くの人々が認知している「デトックス(detox)」という言葉ですが、これは英単語のdetoxification(デトキシフィケーション)を短縮したもので、日本語に直訳すれば「解毒」という意味です。
文字通り、「身体から毒素を抜く」「体内環境をリセットする」といった意味合いで使われており、今回は割愛しますが、さまざまな恩恵が存在すると言われています。

また、デトックスを行う手段はひとつではなく、食事、運動、入浴、エステなど多岐にわたっており、多くの人がさまざまな形で生活に取り入れています。

高品質を追求したサプリメントや化粧品の製造を行っているシナジーにとっても無縁の概念ではありませんが、ことシナジー製品の広告・販売活動においては、実はこの「デトックス」という言葉は要注意ワードなのです。
使い方によっては、違法行為として摘発されたり、シナジーのビジネスそのものが業務停止などの行政処分を受けることになる可能性もあります。

どういうことなのか、順を追って確認しましょう。

2.薬機法の存在
皆さまもよくご存じのとおり、一般のサプリメントについて、「病気が治る/予防できる/緩和される」とか、「身体の機能や部位の状態がよくなる/増強される」といったように、身体の状態が好転するかのような印象を抱かせる製品紹介を行った場合、薬機法違反として罰せられます。

本来、このような効能・効果を告げるためには、製品ごとに個別許可を受けたうえで医薬品として販売しなければなりませんが、それをしていないにもかかわらず、上記のような効能・効果を謳うと、無許可の“偽薬”を販促していると認識され、罰せられるのが薬機法規制の概要です。

「デトックス」という言葉がシナジー製品のご紹介において要注意ワードだというのは、この薬機法の存在が大きく関わっています。
次回、「デトックス」と薬機法規制の関係について解説します。

シナジーワールドワイド

CONVERSATION

Instagram

Follow Us